天婦羅を揚げた後の廃油などを有効利用し、手作り石鹸を作ってみましょう。
尚、石鹸を作る上で「苛性ソーダ」(水酸化ナトリウム)という劇物を取り扱わなくてはなりませんので注意が必要です。
苛性ソーダは薬局で手に入りますが、劇物の為、購入に当たっては「毒物及び劇物譲受書」というものに記名、住所、使用目的、捺印が必要です。
お求めに行かれても、印鑑をお忘れになった場合にはお分け出来ませんのでご用意下さい。
購入される際に取り扱い上の注意点についてはよく説明をお受けになるようにして下さい。
苛性ソーダはアルカリ性が非常に強いので、素手で触ったり、目に入ると危険ですのできちんと理解して使用して下さい。
準備するもの(廃油1リットルの場合)
・廃油1リットル
・苛性ソーダ 150g
・御飯(余っているもの…..冷蔵庫にありませんか?)、食パン、ゆでてあるうどん、のうちどれでもいいので 100g
(道具など)
・廃油を加熱する際に使用する鍋。(少量の場合はフライパンでも大丈夫です。)
・廃油と苛性ソーダとを混ぜ合わせる際に使用する鍋。(バケツ、深めの鍋、オイル缶など)
・ゴムの手袋
・温度計(廃油を加熱する際にあれば便利です。水温計ではなく、油温計。)
・かき混ぜ用の棒。
石鹸の作り方(廃油1リットルの場合)
1. 廃油を濾してカスを取ります。
2. 廃油をコンロで100度位になるまでかき混ぜながら、温めます。
同時にお湯を1リットル沸かしておいて下さい。
3. 温めた廃油を直ぐに別に用意した鍋などに移します。
4. 御飯(食パン、うどん)100gを全部入れます。
5. 苛性ソーダ150gを入れてよくかき混ぜます。
6. 沸かしておいたお湯1リットルを少量ずつ入れながら、かき混ぜます。
7. しっかりとかき混ぜたら、蓋をして(完全に閉めずに)2,3日放置します。
8. 2,3日過ぎたら、固まっているところをかき混ぜ棒で砕き、熱湯1リットルを加えてよくかき混ぜます。
7から8の作業を4,5回繰り返して下さい。 回数を重ねるごとに量が増えますが、元の廃油の量の5,6倍位になったら(鍋の深さを目安に)、容器に移して10日以上、しっかりと固まるまで放置します。
以上で完成です。
香料、着色料なしの自家製石鹸作りにぜひチャレンジしてみて下さい。
これでもりっぱな石鹸(界面活性剤)です。